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連結の範囲(れんけつのはんい)

【用語解説】

連結の範囲とは、
連結財務諸表の対象となる親会社及び子会社の範囲のこと。

税理士のワンポイントアドバイス

連結財務諸表を作成するにあたって、まず最初に決定しなければならない重要な問題である。なぜなら、連結対象となる企業全てを一主体として企業集団全体の経営成績が算定されるからである。この範囲がどのように決定されるかによって最終結果が異なるということを考えると、対象企業を決定するプロセスおよび基準がいかに重要であるかは明らかであろう。

この判断基準としては、持分基準(客観的基準)と支配力基準(実質基準)があり、「連結債務諸表基準」では、支配力基準を採用している。

これまで日本においては持株基準が採用されていたが、持株比率を調整することにより連結対象を任意に操作し、連結外しを行うという事態もみられたことから、現行の基準においては、支配力基準が採用されることとなったようである。

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